たくさんの「やること」を頭の中だけで覚えておくと、勉強に集中できません。まずは紙やアプリに全部「書き出す」ことから始めましょう。見えるようにすると、次にやることがハッキリして、安心して勉強を進められます。
書き出しの基本ルール(まず外に出す)
- 目的:頭の中をスッキリさせて、今に集中する
- 5〜10分で一気に書き出す(タイマーを使う)
- 動詞で書く(次にやる行動が分かるように)
書き出しは、頭の中のメモをいったん外に出してスッキリさせるために行います。時間を決めて(5〜10分)思いついた順にどんどん書きましょう。「英語 暗記」よりも「英単語を50個声に出して覚える」のように、やる行動が分かる書き方にするのがコツです。
ミニテンプレ
- 学校の宿題:
- テスト勉強:
- 苦手対策:
- 生活・用事:
インボックス(最初に集める場所)は1つにまとめましょう。紙でもアプリでもOK。分けると確認が大変になり、忘れやすくなります。
分類と優先順位(迷わず動くために)
- 四つの箱で分ける:緊急×重要を最優先
- 時間の目安を付ける:5分/25分/60分
- 並べ方を決める:矢印で順番を書こう
書き出したら、ざっくり分けます。提出が近い宿題やテスト前の勉強は「緊急×重要」。英単語の練習などは「重要だけど急いでいない」ので、計画して進めます。時間の目安を付けると動きやすくなります。例「5分で単語音読」「25分で数学の計算」。順番があるものは「教科書→問題→復習」のように矢印で並べましょう。
優先3つ(MIT)は今日の“やること代表”。「5分で着火」「25分で集中」「最後に確認」を1つずつ選ぶと、勉強がスムーズに進みます。
見える化ダッシュボード(1枚で管理)
- 予定・実績・次にやることを並べる
- 予定よりも実績を大事にする
- 色分けと回数カウントで分かりやすく
紙やアプリで、1枚に「今日の予定」「できたこと(実績)」「次にやること」を並べます。終わったらグレー、急ぎは赤、重要は青など、色で分けると見やすくなります。英語や数学など、何日連続で取り組めたかの回数も小さく書いておくと、やる気が続きます。
サンプル
- 予定:英単語50個/数学計算25分/理科まとめ20分
- 実績:英単語50個OK/数学25分(少し眠い)/理科15分(時間切れ)
- 次にやること:数学は朝にやる。理科は明日25分でやり直す。
週に1回のリセット(安心のルーティン)
- 30分だけ時間を取る(たとえば日曜の夜)
- 先週の「うまくいったやり方」を1つ見つける
- 来週の優先3つを決めて、時間を先に入れる
週に1回、短い時間で書き出しをやり直します。メモを1つに集め、先週の良かったやり方を見つけましょう。「英語は朝にやると進む」などのコツが見えてきます。来週にやる3つを先に決め、時間をカレンダーに入れておくと迷いません。
小さく回すPCDA(試して直す)
- 25分で試す小さな計画にする
- 30秒でメモ:「できた/つまった」と理由1つ
- 次の一手を決めて、1つだけ直す
勉強は、少し試して、すぐ直すのが続けるコツです。25分やったら、できたか、どこでつまったかを短くメモ。理由を1つだけ書きます(眠い、むずかしい、スマホなど)。次にやることを1つ決め、時間帯やレベル、環境のどれか1つだけ直しましょう。
よくある悩みと対策
- 書いたのに不安:インボックスは1日1回だけ見る時間を決める
- リストが多すぎる:週1で「やらない」「あとで」「人に頼む」を決める
- 何からやるか迷う:5分で着火→25分で集中の順にする
「いつ見るか」を決めると、不安は小さくなります。やることが多いときは、週に1回「やらない」ものを決めることも大事です。最初は5分で始めて勢いを作り、25分の集中で進みましょう。
科目別の例
- 数学:テスト前は出やすい分野を先に。できなかった問題だけ次の日にやり直す
- 英語:単語→長文→音読。長文は朝、音読は夜がおすすめ
- 理科:用語カード10枚→一問一答30問。次の日はカード5枚+弱点3問
数学は、出やすい分野(計算など)から先にやると点につながりやすいです。英語は、朝の頭がすっきりしている時間に長文、夜は音読で軽めに回すと続きます。理科は、短い時間で回数を多くするのがコツです。
1日の流れ(タイムブロック)
- 朝:大事な勉強を25分×2
- 学校:すき間に5分タスク
- 夜:宿題とテスト勉強を25分×1〜2。つかれた日は軽めに
朝の集中できる時間に、いちばん大事な勉強を入れます。学校の休み時間は5分だけ単語や用語を見ましょう。夜は宿題を中心に、つかれている日は軽い内容にして続けることを優先します。
今日のミニワーク
- 5分タイマーをセットして、全部書き出す
- 時間タグと優先3つを決める
- 朝・学校・夜のどこでやるかを決めて、1つだけ今すぐやる
最初の5分が行動のスイッチになります。小さく始めれば、続けられます。
まとめ
- まずは書き出して、頭を軽くする
- 見える化と優先順位で、次にやることが分かる
- 週1リセットとPCDAで、少しずつ良くしていけば大丈夫
書き出しは、がんばるための土台づくりです。忘れても大丈夫。インボックスに入っていれば、また取り出せます。今日から5分、やってみましょう。
