エビングハウスの忘却曲線を活用!効率的な復習法
勉強しても、覚えたことを忘れてしまうことがありますよね。これは誰にでも起こることで、特に中学生のように多くの科目を勉強していると、記憶があやふやになることはよくあることです。でも、正しい復習方法を知っていれば、覚えたことをもっと長く記憶にとどめることができるんです。今回は、エビングハウスという人が発見した「忘却曲線」を使った効果的な復習方法を紹介します。
エビングハウスの忘却曲線とは?
エビングハウスは、ドイツの心理学者で、私たちがどのくらいの速さで記憶を忘れていくのかを調べました。彼が作った「忘却曲線」というグラフによると、新しいことを覚えた直後から、どんどん記憶が薄れていくことがわかりました。たとえば、100%覚えたと思ったことでも、20分後にはその約40%を忘れてしまい、1時間後には半分以上、1日後には70%以上も忘れてしまうと言われています。でも、適切なタイミングで復習をすれば、この忘却を防ぎ、長く覚えていられるのです。
効率的な復習方法
では、どのようにして復習すれば良いのでしょうか?エビングハウスの忘却曲線を参考にした効率的な復習方法を見ていきましょう。
1. すぐに復習する
新しく覚えたことは、できるだけ早く復習することが大切です。授業で習ったことや自分で勉強した内容を、その日のうちか、遅くても次の日に復習しましょう。こうすることで、記憶が急速に薄れるのを防ぐことができます。
2. 復習を繰り返す
1回復習しただけでは不十分です。忘却曲線によれば、1回目の復習のあと、2回目は1〜2日後、3回目は1週間後、4回目は1ヶ月後と、少しずつ復習の間隔を長くしていくのが効果的です。これを「間隔をあけた復習」と呼び、長く覚えておくのにとても役立ちます。
3. いろんな方法で復習する
ただノートを読むだけの復習では、あまり効果的ではありません。まずはノートを見ながら復習し、その後はノートを見ずに暗記できるか試してみましょう。さらに、問題を解いたり、自分で問題を作ったりしてみるのも良いです。自分の理解度を確認しながら復習すると、もっと効率的に学習が進みます。
4. 誰かに教える
自分が学んだことを友達や家族に教えてみるのも、復習の一つです。教えることで、自分がどれだけ理解しているかを確認できます。また、教える中でわからないところが出てきたら、それをもう一度調べてみることでさらに知識が深まります。こうしたフィードバックを得ることは、効果的な学習方法です。
忘れるのは当たり前
多くの中学生は、勉強してもすぐに忘れてしまうことを気にします。でも、忘れることは当たり前のことで、誰にでも起こります。自分の記憶力が悪いと思う必要はありません。エビングハウスの忘却曲線によると、私たちは学んだことを時間とともに忘れてしまうのは普通のことです。大切なのは、記憶力が悪いかどうかではなく、正しい復習方法を知っているかどうかです。効率的に復習すれば、誰でも学んだことをしっかりと覚えることができるのです。
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まとめ
エビングハウスの忘却曲線を理解することで、効率的な復習ができるようになります。新しく学んだことはすぐに復習し、その後は少しずつ復習の間隔をあけることで、長期間にわたって記憶を保つことができます。また、いろんな方法で復習したり、誰かに教えることで、さらに効果的に記憶を定着させることができます。忘れることを恐れずに、効率的な復習を取り入れて、勉強の成果をあげましょう。