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1次方程式と過不足

1次方程式と過不足の解法

Point:1次方程式と過不足

過不足のある文章問題は、


求める値を \(x\) とおく


過不足を図で表し、図より1次方程式を立てる


 たとえば、みかんを子どもに分けるとき、
  \(1\) 人 \(2\) 個ずつ分けると \(3\) 個余り
  \(1\) 人 \(3\) 個ずつ分けると \(2\) 個たりない


 子どもの人数を \(x\) 人とすると、

 これより、みかんの個数で等式を立てると、


 \(~~~2x+3=3x-2\)


立てた1次方程式を解く


解が問題に適しているか確かめる


©︎ 2024 教科書より詳しい中学数学 jhs.yorikuwa.com

 

問題解説:1次方程式と過不足

問題解説(1)

問題

何人かの子どもにアメを同じ数だけ配る。
 \(1\) 人 \(5\) 個ずつ配ると \(14\) 個余り
 \(1\) 人 \(7\) 個ずつ配ると \(6\) 個たりない
このとき、子どもの人数とアメの個数を求めよ。


\({\small (1)}~\)子どもの人数を \(x\) 人として求める。

子どもの人数を \(x\) 人とすると、
 \(5\) 個ずつ配ると \(5x\) 個必要で、\(14\) 個余る
 \(7\) 個ずつ配ると \(7x\) 個必要で、\(6\) 個たりない

これより、

アメの個数は、
 \(5\) 個ずつ配るとき、\(5x+14\)
 \(7\) 個ずつ配るとき、\(7x-6\)

となるので、1次方程式を立てると、


\(\begin{split}\hspace{3pt}~~~5x+14=7x-6\end{split}\)


\(14\) と \(7x\) をそれぞれ移項すると、符号がかわるので、


\(\begin{eqnarray}\hspace{3pt}~~~5x-7x&=&-6-14\\[2pt]~~~(5-7)x&=&-20\\[2pt]~~~-2x&=&-20\end{eqnarray}\)


両辺を \(x\) の係数 \(-2\) でわると、


\(\require{cancel} \begin{eqnarray}~~~\frac{\,-2x\,}{\,-2\,}&=&\frac{\,-20\,}{\,-2\,}\\[2pt]~~~\frac{\,\cancel{-2}^{1}x\,}{\,\cancel{-2}^{1}\,}&=&\frac{\,\cancel{-20}^{10}\,}{\,\cancel{-2}^{1}\,}\\[2pt]~~~x&=&10\end{eqnarray}\)


アメの個数は \(5x+14\) 個より、\(x=10\) を代入すると、※ \(7x-6\) に代入してもよい。


\(~~~5{\, \small \times \,}10+14=50+14=64\)


これは問題に適している
したがって、
 子ども \(10\) 人、アメ \(64\) 個
となる

 



問題解説(2)

問題

何人かの子どもにアメを同じ数だけ配る。
 \(1\) 人 \(5\) 個ずつ配ると \(14\) 個余り
 \(1\) 人 \(7\) 個ずつ配ると \(6\) 個たりない
このとき、子どもの人数とアメの個数を求めよ。


\({\small (2)}~\)アメの個数を \(x\) 個として求める。

アメの個数を \(x\) 個とすると、
 (子どもの人数)
    =(配ったアメの数) ÷ (\(1\) 人に配る個数)


\(1\) 人 \(5\) 個ずつ配ると \(14\) 個余るので、配ったアメの個数は \(x-14\) 個
よって、子どもの人数は、


\(\begin{split}~~~(x-14){\, \small \div \,}5=\frac{\,x-14\,}{\,5\,}\end{split}\)


\(1\) 人 \(7\) 個ずつ配ると \(6\) 個たりないので、配るために必要なアメの個数は \(x+6\) 個
よって、子どもの人数は、


\(\begin{split}~~~(x+6){\, \small \div \,}7=\frac{\,x+6\,}{\,7\,}\end{split}\)


これより、1次方程式を立てると、


\(\begin{split}\hspace{29pt}~~~\frac{\,x-14\,}{\,5\,}=\frac{\,x+6\,}{\,7\,}\end{split}\)


両辺を \(5\) と \(7\) の最小公倍数 \(35\) をかけると、


\(\require{cancel} \begin{eqnarray}~~~\frac{\,x-14\,}{\,5\,}{\, \small \times \,}35&=&\frac{\,x+6\,}{\,7\,}{\, \small \times \,}35\\[3pt]~~~\frac{\,x-14\,}{\,\cancel{5}^{1}\,}{\, \small \times \,}\cancel{35}^{7}&=&\frac{\,x+6\,}{\,\cancel{7}^{1}\,}{\, \small \times \,}\cancel{35}^{5}\\[3pt]~~~(x-14){\, \small \times \,}7&=&(x+6){\, \small \times \,}5\\[2pt]~~~x{\, \small \times \,}7 -14{\, \small \times \,}7&=&x{\, \small \times \,}5+6{\, \small \times \,}5\\[2pt]~~~7x-98&=&5x+30\end{eqnarray}\)


\(-98\) と \(5x\) をそれぞれ移項すると、符号がかわるので、


\(\begin{eqnarray}\hspace{29pt}~~~7x-5x&=&30+98\\[2pt]~~~(7-5)x&=&128\\[2pt]~~~2x&=&128\end{eqnarray}\)


両辺を \(x\) の係数 \(2\) でわると、


\(\require{cancel} \begin{eqnarray}~~~\frac{\,2x\,}{\,2\,}&=&\frac{\,128\,}{\,2\,}\\[2pt]\hspace{33pt}~~~\frac{\,\cancel{2}^{1}x\,}{\,\cancel{2}^{1}\,}&=&\frac{\,\cancel{128}^{64}\,}{\,\cancel{2}^{1}\,}\\[2pt]~~~x&=&64\end{eqnarray}\)


子どもの人数は \(\begin{split}{\frac{\,x-14\,}{\,5\,}}\end{split}\) 人より、\(x=64\) を代入すると、


※ \(\begin{split}{\frac{\,x+6\,}{\,7\,}}\end{split}\) に代入してもよい。


\(\begin{split}~~~\frac{\,64-14\,}{\,5\,}=\frac{\,10\,}{\,5\,}=10\end{split}\)


これは問題に適している
したがって、
 子ども \(10\) 人、アメ \(64\) 個
となる

 

【問題一覧】中1|1次方程式
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