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ことがらの逆と反例

ことがらの逆と反例の解法

Point:ことがらの逆と反例

ことがら「◯◯ならば、◇◇である」の逆は、


仮定と結論を入れかえて、


 「◇◇ならば、◯◯である」
となる。


■ ことがらの反例
あることがらの仮定が成り立つが、結論が成り立たない例を「反例」という
※ あることがらが正しい場合でも、そのことがらの逆が正しいとは限らない


ことがら「\(x>7\) ならば \(x≧2\)」の逆は、


 「\(x≧2\) ならば \(x>7\)」


これは反例の \(x=3\) などがあり、正しくない


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問題解説:ことがらの逆と反例

問題解説(1)

問題

次のことがらの逆を答えよ。また、それが正しいかどうかを調べて正しくない場合は反例も答えよ。


\({\small (1)}~\)\(\triangle {\rm ABC}\) で、
 \({\rm AB=AC}\) ならば \(\angle{\rm B}=\angle{\rm C}\)

このことがらの逆は、
\(\triangle {\rm ABC}\) で、
 \(\angle{\rm B}=\angle{\rm C}\) ならば \({\rm AB=AC}\)


二等辺三角形の定理より、底角が等しいならばその三角形は二等辺三角形となる
したがって、正しい

 

問題解説(2)

問題

次のことがらの逆を答えよ。また、それが正しいかどうかを調べて正しくない場合は反例も答えよ。


\({\small (2)}~\)\(a\) も \(b\) も奇数 ならば \(a+b\) は偶数。

このことがらの逆は、
 \(a+b\) が偶数 ならば \(a\) も \(b\) も奇数


\(a=2~,~b=4\) のとき、\(a+b=6\) となり偶数だが \(a\) も \(b\) も偶数となる
よって、正しくない
また、反例は \(a=2~,~b=4\)
(※ 他に \(a=8~,~b=6\) など)

 

問題解説(3)

問題

次のことがらの逆を答えよ。また、それが正しいかどうかを調べて正しくない場合は反例も答えよ。


\({\small (3)}~\)\(\triangle {\rm ABC}\) で、
 \(\angle{\rm A}\) が直角 ならば \(\angle{\rm B}+\angle{\rm C}=90^\circ\)

このことがらの逆は、
\(\triangle {\rm ABC}\) で、
 \(\angle{\rm B}+\angle{\rm C}=90^\circ\) ならば \(\angle{\rm A}\) が直角


三角形の内角の和が \(180^\circ\) より、


\(~~~\angle {\rm A}=180^\circ-(\angle {\rm B}+\angle {\rm C})=90^\circ\)


よって、正しい

 

問題解説(4)

問題

次のことがらの逆を答えよ。また、それが正しいかどうかを調べて正しくない場合は反例も答えよ。


\({\small (4)}~\)2直線が平行 ならば 錯角が等しい。

このことがらの逆は、
 錯角が等しい ならば 2直線が平行


平行線と錯角の定理の逆より、錯角が等しいならば2直線が平行となる
したがって、正しい

 



問題解説(5)

問題

次のことがらの逆を答えよ。また、それが正しいかどうかを調べて正しくない場合は反例も答えよ。


\({\small (5)}~\)2つの三角形が合同 ならば その2つの三角形の面積が等しい。

このことがらの逆は、
 2つの三角形の面積が等しい ならば 2つの三角形が合同


面積が等しい三角形でも合同にならない場合でもある
よって、正しくない
反例は、次の図のようになる

 

問題解説(6)

問題

次のことがらの逆を答えよ。また、それが正しいかどうかを調べて正しくない場合は反例も答えよ。


\({\small (6)}~\)\(x\) が \(6\) の倍数 ならば \(x\) は \(2\) の倍数。

このことがらの逆は、
 \(x\) が \(2\) の倍数 ならば \(x\) は \(6\) の倍数


\(x=4\) のとき、\(2\) の倍数であるが \(6\) の倍数でない
よって、正しくない
反例は、\(x=4\)
(※ \(x=2~,~8~,~10~,~\cdots\) など)

 

問題解説(7)

問題

次のことがらの逆を答えよ。また、それが正しいかどうかを調べて正しくない場合は反例も答えよ。


\({\small (7)}~\)\(a\) が奇数で \(b\) が偶数 ならば \(ab\) は偶数。

このことがらの逆は、
 \(ab\) が偶数 ならば \(a\) が奇数で \(b\) が偶数


\(a=2~,~b=3\) のとき、\(ab=6\) となり偶数で \(a\) が偶数で \(b\) が奇数となる
よって、正しくない
反例は、\(a=2~,~b=3\)
(※ \(a=2~,~b=4\) なども)

 

問題解説(8)

問題

次のことがらの逆を答えよ。また、それが正しいかどうかを調べて正しくない場合は反例も答えよ。


\({\small (8)}~\)\(\triangle {\rm ABC}\) と \(\triangle {\rm A’B’C’}\) において、
 \(\triangle {\rm ABC}\equiv\triangle {\rm A’B’C’}\) ならば \({\rm AB=A’B’}\)

このことがらの逆は、
\(\triangle {\rm ABC}\) と \(\triangle {\rm A’B’C’}\) において、
 \({\rm AB=A’B’}\) ならば \(\triangle {\rm ABC}\equiv\triangle {\rm A’B’C’}\)


三角形の合同条件より、1組の辺が等しい場合は合同とはいえない
よって、正しくない
反例は、次の図のようになる

 

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