真の値・誤差と有効数字の解法
Point:真の値の範囲
あるものの正確な値を「真の値」といい、
これを測ったとき正確に読み取れていない値を「近似値」という。
また、誤差は、
(誤差) = (近似値) ー (真の値)
で求めることができる。
■ 真の値の範囲
真の値 \(a\) を小数第2位で四捨五入した近似値が \(1.2\) であるとき、真の値 \(a\) の範囲は?
① 四捨五入して \(1.2\) となる範囲を考える。
\(1.15\) は切り上げで \(1.2\) となり含み
\(1.25\) は切り上げで \(1.3\) となり含まない
よって、
\(\begin{split}~~~~~1.15≦ a < 1.25\end{split}\)
■ 真の値・誤差
あるものの正確な値を「真の値」といい、
これを測ったとき正確に読み取れていない値を「近似値」という。
また、誤差は、
(誤差) = (近似値) ー (真の値)
で求めることができる。
■ 真の値の範囲
真の値 \(a\) を小数第2位で四捨五入した近似値が \(1.2\) であるとき、真の値 \(a\) の範囲は?
① 四捨五入して \(1.2\) となる範囲を考える。
\(1.15\) は切り上げで \(1.2\) となり含み
\(1.25\) は切り上げで \(1.3\) となり含まない
よって、

② 図より、真の値の範囲を求める。
\(\begin{split}~~~~~1.15≦ a < 1.25\end{split}\)
©︎ 2024 教科書より詳しい中学数学 jhs.yorikuwa.com
Point:近似値と有効数字
① 有効数字3けたを確認し、整数の部分が1けたになるように分ける。
有効数字は \(1~,~2~,~4\) より、
先頭の数 \(1\) が一の位にくるように分けると、
\(\begin{split}~~~~~12400=1.24{\, \small \times \,}10000\end{split}\)
※ 一万の位が一の位にきているので \(10000\) 倍
② 後半部分を \(10\) の累乗にする。
※ \(0\) の数がそのまま累乗にくる。
\(\begin{split}~~~~~1.24{\, \small \times \,}10000=1.24{\, \small \times \,}10^4\end{split}\)
\(12400~{\rm m}\) の近似値の有効数字が3けたであるとき、整数の部分が1けたの数と \(10\) の累乗との積の形で表すと、
① 有効数字3けたを確認し、整数の部分が1けたになるように分ける。
有効数字は \(1~,~2~,~4\) より、
先頭の数 \(1\) が一の位にくるように分けると、
\(\begin{split}~~~~~12400=1.24{\, \small \times \,}10000\end{split}\)
※ 一万の位が一の位にきているので \(10000\) 倍
② 後半部分を \(10\) の累乗にする。
※ \(0\) の数がそのまま累乗にくる。
\(\begin{split}~~~~~1.24{\, \small \times \,}10000=1.24{\, \small \times \,}10^4\end{split}\)
©︎ 2024 教科書より詳しい中学数学 jhs.yorikuwa.com
問題解説:真の値・誤差と有効数字
問題解説(1)
問題
\({\small (1)}~\)真の値 \(a\) を小数第1位で四捨五入した近似値が \(63\) であるとき、真の値 \(a\) の範囲を不等号を使って表せ。
次の問いに答えよ。
\({\small (1)}~\)真の値 \(a\) を小数第1位で四捨五入した近似値が \(63\) であるとき、真の値 \(a\) の範囲を不等号を使って表せ。
四捨五入して \(63\) となる範囲は、
\(62.5\) は切り上げで \(63\) となり含み
\(63.5\) は切り上げで \(64\) となり含まない
よって、

したがって、真の値の範囲は、
\(\begin{split}~~~62.5≦ a < 63.5\end{split}\)
となる
問題解説(2)
問題
\({\small (2)}~\)真の値 \(a\) を小数第2位で四捨五入した近似値が \(5.7\) であるとき、真の値 \(a\) の範囲を不等号を使って表せ。
次の問いに答えよ。
\({\small (2)}~\)真の値 \(a\) を小数第2位で四捨五入した近似値が \(5.7\) であるとき、真の値 \(a\) の範囲を不等号を使って表せ。
四捨五入して \(5.7\) となる範囲は、
\(5.65\) は切り上げで \(5.7\) となり含み
\(5.75\) は切り上げで \(5.8\) となり含まない
よって、

したがって、真の値の範囲は、
\(\begin{split}~~~5.65≦ a < 5.75\end{split}\)
となる
問題解説(3)
問題
\({\small (3)}~\)\(8850~{\rm m}\) の近似値の有効数字が3けたであるとき、整数の部分が1けたの数と \(10\) の累乗との積の形で表せ。
次の問いに答えよ。
\({\small (3)}~\)\(8850~{\rm m}\) の近似値の有効数字が3けたであるとき、整数の部分が1けたの数と \(10\) の累乗との積の形で表せ。
有効数字は \(8~,~8~,~5\) であるので、
\(\begin{split}~~~8850=8.85{\, \small \times \,}1000\end{split}\)
※ 千の位が一の位にきているので \(1000\) 倍する。
\(1000\) を累乗で表すと、\(0\) が3つあるので、
\(\begin{split}~~~8.85{\, \small \times \,}1000=8.85{\, \small \times \,}10^3\end{split}\)
したがって、答えは \(8.85{\, \small \times \,}10^3\) となる
問題解説(4)
問題
\({\small (4)}~\)\(76000~{\rm kg}\) の近似値の有効数字が4けたであるとき、整数の部分が1けたの数と \(10\) の累乗との積の形で表せ。
次の問いに答えよ。
\({\small (4)}~\)\(76000~{\rm kg}\) の近似値の有効数字が4けたであるとき、整数の部分が1けたの数と \(10\) の累乗との積の形で表せ。
有効数字は \(7~,~6~,~0~,~0\) であるので、
\(\begin{split}~~~76000=7.600{\, \small \times \,}10000\end{split}\)
※ 一万の位が一の位にきているので \(10000\) 倍する。
\(10000\) を累乗で表すと、\(0\) が4つあるので、
\(\begin{split}~~~7.600{\, \small \times \,}10000=7.600{\, \small \times \,}10^4\end{split}\)
したがって、答えは \(7.600{\, \small \times \,}10^4\) となる

【問題一覧】中3|平方根
このページは「中学数学3 平方根」の問題一覧ページとなります。解説の見たい単元名がわからないときは、...